障子や畳張替えで雰囲気作り【和の心を住宅で現す】

不動産

日本独自の床材

OL

障子、ふすまと衝立が続きましたが、次は床材の畳です。畳について、多くの説明は要りませんね。日本の気候風土が生んだ、日本人の足によく馴染む床材です。中国から伝わったもの、という勘違いもあるようですが、畳は正真正銘日本で生まれたものです。その歴史は障子やふすまよりも古く、奈良時代にまで遡ります。聖武天皇が使用したとされる「御床畳(ごしょうのたたみ)」が正倉院に収められており、これが現存する最古の畳です。しかし、これだけ古いにも関わらず、畳の普及にはかなりの時間を要しました。庶民も畳を使うようになったのは誕生から千年も経った江戸時代中期ですし、農村の家屋にも使われるようになったのはなんと明治時代のことです。イグサを細かく組み合わせて作る畳、かつては高級品だったのかもしれません。というわけで、現在よく使われている畳は、イグサのみで作られた高級なものではありません。コストダウンのため、そして新しい建築様式に対応するためなどの理由で、フォームポリスチレンなどの材料の周りにイグサを巻く、といったものになってきています。畳にはイグサが使われますが、これにより得られるメリットを紹介していきます。まず、イグサには高い吸湿性能があり、これは木炭に匹敵すると言われています。湿気の多い夏は部屋中の湿気をぐんぐん吸い込み、乾燥する冬は水分を放出し、室内の湿度を調整してくれます。なので、ジメジメした気候の日本において最適なのですね。畳のさらっとした足触りはとても気持ちがいいものです。また、二酸化炭素の浄化能力も高いことが分かっています。その威力は環境標準の二倍の二酸化炭素を三時間そこらで処理してしまうほどです。